オンラインブラックジャックがカードカウンティングを防止している方法
カードカウンティングとは、ブラックジャックにおいてカードを数えることによってディーラーのシューの中に残っている「良いカード」の枚数を導きだして勝率を高めるというテクニックのことです。
ですが、オンラインブラックジャックにおけるカードカウンティングは非常に難しいだけでなく、しばしば不可能でもあります。その理由は、オンラインブラックジャックのソフトウェアによって、実店舗のカジノには存在しない自動化ツールを利用できるようになっているからです。
それでは、オンラインブラックジャックがカードカウンティングを防止している方法を見てみましょう。
カードカウンティング時のデッキペネトレーション
デッキペネトレーションとは、デッキが再度シャッフルされるまでに使用されるカードの枚数を指す用語のことです。デッキペネトレーションはパーセンテージで表され、このパーセンテージが高ければ高いほど、つまりデッキペネトレーションが高いほどカードカウンティングを正確に行えるようになります。当然のことながら、デッキペネトレーションのパーセンテージはデッキを1つまたは2つしか使用しないブラックジャックで高くなります。なぜなら、ゲームが進行すればするほど残りのカード枚数を数えるのが簡単になっていくからです。
デッキペネトレーションはデッキの数が4個や、6個、または8個では難しいですが十分可能です。ですが、プレーヤーに有利な条件が整っている必要があります。例えば、シューが各ハンドの後に再シャッフルされないことなどです。より良いデッキペネトレーションを可能にする好ましい状況とは、6デッキのゲームで再シャッフルの前に5つのデッキが完全に配られているタイミングです。再シャッフルまでのデッキペネトレーションの平均は6デッキなら4.5です。
賞金を獲得するためにオンラインブラックジャックをプレーする場合、カードカウンティングはそれほど役に立ちません。ライブディーラーのブラックジャックでもバーチャルのブラックジャックでも、出来る限りデッキカードカウンティングを防止するように設計されています。ライブブラックジャックでは、デッキペネトレーションのパーセンテージが50%以上のテーブルに対する需要が非常に高いですが、みつけることは非常に困難です。
多くのプレーヤーはオンラインブラックジャックでカードカウンティングが極めて難しい理由が分かっていません。その主な理由は、オンラインブラックジャックではデッキが各ハンドの後に自動的にシャッフルされているからです。ライブテーブルでは、50%のデッキペネトレーションですら低く、プレーヤーにとって重要でないように思えます。なぜなら、こういったゲームではディーラーが半分くらいのカードが配られるとシャッフルするように訓練されているからです。
ライブでないブラックジャックにおけるカードカウンティング
では、オンラインブラックジャックでカードカウンティングがほぼ不可能なのはなぜなのでしょう?
オンラインブラックジャック(非ライブ)とライブディーラーのオンラインブラックジャックとの間の違いを理解することから始めましょう。前者は完全にコンピューターにシミュレーションされたブラックジャックで、後者は実際のブラックジャックのテーブルと生身のディーラーをライブ動画配信でフィーチャーしたブラックジャックです。
非ライブのオンラインブラックジャックでは、ペネトレーションするシューもなければディーラーも存在しません。事実、カードはランダムに生成されています。これは実質的に数字を生成するアルゴリズムであるRNGによってシャッフルされているということです。最近ではPRNGと呼ばれる更に高度なアルゴリズムも使用されています。
特定のシャッフル順序が無く、6-8個のシャッフルされたデッキを80%でカットしているので、カードカウンティングをしようとしても新しいラウンドが始まるたびにまた最初からやりなおさなければなりません。というわけで、プレーヤーは1枚を超えるカードを数えることはできないので、非ライブのオンラインブラックジャックでは何の利益も得ることはできません。
オンラインのライブディーラーブラックジャックにおけるカードカウンティング
プレーヤーたちはブラックジャックにおけるカードカウンティングの合法性を気にしていませんが、ライブのオンラインブラックジャックですらカードカウンティングを実行することは極めて困難です。ライブディーラーブラックジャックにはカードカウンティングを防止する方法がいくつもあります。
ライブディーラーブラックジャックではデッキペネトレーションが非常に複雑になっています。なぜなら、ライブディーラーブラックジャックではシャッフルマシンで常にシャッフルされているからです。シャッフルマシンを利用していない場合でも、ディーラーがシューの途中でカードをシャッフルするのでカードカウンティングはまったく役に立ちません。
また、テーブルについているすべてのプレーヤーが必ずしもスタンダードな戦略に基づいてプレーするわけでもありません。中には配られたカードが他のプレーヤーの判断に影響を及ぼさないと思っているプレーヤーもいますが、高度な戦略を用いてるプレーヤーなら必ずしもそうではないことを理解しています。テーブル上での判断と並んでプレーヤーたちの経験もカードカウンティングをしているプレーヤーのプレー方法に影響を及ぼすので、配られると予想しているカードに必ずしも頼ることはできません。
また、ディーラーが教えることもオンラインブラックジャックでは推奨されていません。ディーラーはベットが完了するまで伏せられている自分のカードがなんなのかを知りません。そして、伏せられているカードはスキャンされていますが、ディーラーにも教えられません。これはディーラーが教えることと詐欺および衝突を防止するために意図的に行われています。従って、ディーラーの判断に頼ってプレーをすることはできません。
オンラインカジノがカードカウンティングを防止するために取っている他の方法
オンラインブラックジャックでカードカウンティングを自動的に防止するために用いられている方法は他にもいくつかあります。
ソフトウェアによるモニタリング
オンラインブラックジャックでは、カードカウンティングはソフトウェアを利用して更に防止されています。こういったソフトウェアはゲームをモニタリングし、シューから配られているカードを数えています。事実、多くのカジノプラットホームはプレーヤーのベットパターンからカードカウンティングを特定するためにAIソフトウェアを利用しています。特定のプレーヤーのベットパターンがソフトウェアのカウントと一貫して一致すれば、カジノが警戒し始めます。オンラインブラックジャックでは、こっそりカードカウンティングをすることはできません。カードカウンティングをすればすぐにみつかってしまいますし、しつこくカードカウンティングをしようとしていることが分かれば退場させられる可能性もあります。
時間あたりのラウンドの少なさ
オンラインブラックジャックの進行は、実店舗のカジノのブラックジャックと比較して極めて遅くなっています。これはカードカウンティングをする上では不利です。テーブルについているすべてのプレーヤーが判断を伝達するためにボタンをクリックしなければならないことが進行を大幅に遅くしています。一般的に、カードカウンティングのプロは1時間あたり100から300ラウンドをプレーしますが、オンラインのライブディーラーブラックジャックでは1時間あたり最大で50ラウンドほどしか期待できません。オンラインブラックジャックでは1時間あたりのラウンドが最大20回程度になる場合もあります。こういった遅いペースではカードカウンティングをすることは不可能です。
ですから、オンラインでブラックジャックをプレーする際にカードカウンティングが可能かどうかという疑問の答えは間違いなく「イエス」ですし合法でもあります。ですが、オンラインブラックジャックのプレー方法を踏まえれば、カードカウンティングは避けるべき無益な方法だと言えるでしょう。
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